ペット用品が、ただの実用品ではなく“ブランドの世界観を楽しむグッズ”に変わり始めています。
ペットブランドのBARKが、個性的なブランディングで知られる飲料ブランドLiquid Deathとコラボし、犬向けのおもちゃ、ベッド、アパレルなどを展開しました。
今回のコレクションは、BarkBoxやSuper Chewerのサブスクリプションを通じて提供される限定商品。
中心となるのは、羊をモチーフにしたスクイークトイ**「Ram Chop」**です。
単なる犬用おもちゃではなく、Liquid Deathらしいダークでユーモラスな世界観をそのままペット用品に落とし込んでいるのが特徴です。
ペット用品が“ファングッズ”になる

これまで犬用品といえば、
おもちゃ
ベッド
首輪
洋服
など、実用性を重視した商品が中心でした。
しかし今回のBARK × Liquid Deathのようなコラボでは、そこに**「ブランドを楽しむ」要素**が加わっています。
例えばコレクションには、
「Ram Chop」
羊をモチーフにした音の鳴るおもちゃ
「Dogtor Death Can」
Liquid Deathの缶を連想させる犬用トイ
「Feed the Beast」
骨型のコラーゲンチューを使ったアドベントカレンダー
「Vest in Peace」
ブラックユーモアを効かせた犬用アパレル
などが含まれています。
名前からして、普通のペットブランドとはかなり違います。
飼い主が見て笑えることや、SNSで共有したくなることまで含めて商品設計されているのがポイントです。
なぜ飲料ブランドが犬用品を作るのか?
Liquid Deathは、本来は飲料ブランドです。
それにもかかわらず犬用品へ進出する理由は、商品カテゴリーではなく「ブランドの世界観」を売っているからです。
Liquid Deathが持つ、
ブラックユーモア
刺激的なネーミング
独特なビジュアル
SNSで拡散されやすい企画
といった特徴は、水以外の商品にも応用できます。
つまり、
「飲料ブランドだから飲み物だけを売る」
のではなく、
「Liquid Deathらしさを楽しめるものなら、犬用品にもできる」
という考え方です。
この発想は、海外ブランドでかなり重要になってきています。
異業種コラボが増えている理由

今回のようなCross-category Brand Collabが増えている背景には、単独ブランドでは作れない“意外性”があります。
BARKだけなら、犬用品のブランド。
Liquid Deathだけなら、飲料ブランド。
しかしこの2つを組み合わせることで、
「なぜこの2社が?」
という驚きが生まれます。
その意外性が、
SNS投稿
ニュース化
ファン同士の話題
限定商品のコレクション需要
につながります。
つまりコラボそのものが広告になるわけです。
サブスクとの相性も強い
今回の商品は、BarkBoxやSuper Chewerといったサブスクリプション型サービスとも結びついています。
これは非常に重要なポイントです。
サブスク型ビジネスでは、ユーザーが毎月似た商品を受け取り続けると飽きやすくなります。
そこで、
限定コラボ
季節商品
ブランドタイアップ
キャラクター性の強い商品
を入れることで、毎月の“新鮮さ”を作れます。
つまり限定コラボは、新規顧客を集めるだけではなく、既存ユーザーを飽きさせない仕組みとしても機能します。
「犬らしい行動」そのものをコンテンツ化
今回のトレンドでもう一つ面白いのが、犬の“カオスな行動”をポジティブに扱っていることです。
犬がおもちゃを噛む。
振り回す。
壊す。
散らかす。
こうした行動は普通なら「困った行動」と見られることもあります。
しかしBARK × Liquid Deathでは、それをむしろ、
犬らしさとして楽しもう
というブランドストーリーに変えています。
つまり商品だけではなく、ペットの行動そのものをエンタメ化しているわけです。
SNSとの相性も非常に良い考え方です。
「ペット×SNS×ブランド」の市場が拡大
現在、ペット関連コンテンツはInstagramやTikTokでも非常に強いジャンルです。
そのためブランド側から見ると、犬用品は単なる物販ではありません。
飼い主が商品を購入し、
犬に使わせ、
写真や動画を撮り、
SNSへ投稿する。
すると、
商品購入 → 使用 → SNS投稿 → ブランド拡散
という流れが生まれます。
特に見た目が面白い商品や、ネタになる商品ほどSNS投稿につながりやすくなります。
BARKとLiquid Deathのようなコラボは、最初からそこまで考えられた商品設計と言えそうです。
日本でも広がる可能性は?
このトレンドは、日本でもかなり相性があります。
日本にはすでに、
キャラクター×ペット用品
ファッションブランド×犬服
アニメ×ペットグッズ
などの市場があります。
今後さらに広がりそうなのが、
飲食ブランド×犬用品
アパレルブランド×ペット
ゲーム・アニメ×ペット用コレクション
インフルエンサー×ペット用品
といった、より意外性のある異業種コラボです。
特に日本では「推し活」文化が強いため、
自分の好きなブランドを、ペットにも身につけてもらう
という消費は十分に広がる可能性があります。
💡 WORLD TREND LABが注目したいポイント
今回のニュースで重要なのは、犬のおもちゃそのものではありません。
注目したいのは、
ブランドの世界観が、商品カテゴリーを超えて拡張されている
ことです。
以前は、
飲料ブランドは飲み物。
ペットブランドは犬用品。
という境界がありました。
しかし現在は、
ブランド=世界観
になりつつあります。
世界観さえ強ければ、
服
食品
雑貨
ペット用品
インテリア
など、違うカテゴリーへ展開できます。
そしてペット市場は、そこに感情・SNS・ファン文化まで加わるため、非常に相性の良い領域です。
まとめ
BARKはLiquid Deathとコラボし、犬向けのおもちゃ、ベッド、アパレルなどを含む限定コレクションを展開しました。
今回の海外トレンドで注目したいのは、
Irreverent Pet Merch
ユーモアや文化性を持ったペットグッズ
Cross-category Brand Collabs
異業種ブランド同士のコラボ
Subscription Commerce
サブスクと限定商品を組み合わせた販売
の3つです。
ペット用品は今後、ただ「犬に必要な物」ではなく、飼い主の趣味やブランド愛を表現するファッション・カルチャー商品へさらに広がっていきそうです。
出典: Trend Hunter「Pet Product Collaborations」
参考: Business Wire
公開日: 2026年9月2日


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